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プロバイダの20MBを活用しよう

分類目次: イントロダクション
(初期登録: 1998/02/03 更新日: 2004/04/21)

出来てからがホームページの本番


ホームページばやりの昨今ですが、ホームページを作ること自体が目的化していませんか。ホームページに挑戦し始めた時の熱心さはどこへやら。ホームページを一度作ってしまうと、「出来たぞ」とばかり、目的を達成したかのように安心してしまうケースはなきにしもあらずです。これは、とてももったいないですね。一度、作ってからが本番なのです。ホームページの目的は人さまざまでしょうが、自分の発したい情報が熟成するのには時間がかかります。HTMLなど、ホームページ制作に必要な技術はたいしたものではありません。それより、内容。これは、あなたでしか扱えない価値あるものです。一度、ホームページ制作を経験してみて、その概略を知ってから、本当に自分がやりたいと思うことを実現できるようになります。どうして途中で止めてしまったのかな? と感じることがしばしばあります。
 

活用しきれない20MBのディスクスペース


あなたがプロバイダをご利用でしたら、ホームページに何MBのディスクスペースが使えますか? サービスによって容量には差がありますが、5MB〜25MBという範囲が多いようです。20MBももらえる方は大変幸せですね。大学の場合だったら、もっと多くのディスクスペースを使わせてもらえるかもしれません。

ところで、私の大学、東北芸術工科大学で、WWWサーバを開設した1995年、「山形Net-Expo」プロジェクトのサイトを開設し、このサイトの制作・運用に関わってきました。学生有志と共同で大規模サイト構築を行ったわけですが、全力を集めても10MB規模のサイトを作るのは、相当に大変だったことが思い返されてきます。まして、個人が10MB〜20MBのサイトを作ることは、さらに大変なことではないかと想像します。
 

なぜ20MBが活用しきれないのか


理由はいくつかあります。まず、テキストや静止画を扱う程度では、意外に容量を食わないということがあります。ビデオから320×240ピクセルの静止画を抽出し、JPEG形式に変換すると、1画像の平均容量は10KB程度にしかなりません。画像の内容やJPEGの圧縮率によっても容量には違いが出ますが、それほど画質にこだわらなければ、さらに圧縮率を高め、容量を削減することは可能です。ここでは、仮に1画像平均10KBとして、20MBでどの程度のページ制作が可能かを試算してみましょう。
 

20MBで可能なページ数


PopCornで、JPEG画像1点をページごとに配置し、ページにテキストを加えるとします。PopCornでは、それに対応するページとインデクスページのHTMLファイルを生成するので、その分の容量を画像の容量に加算します。経験的には、画像容量×1.5が1画像当たりのデータ容量の目安となります。この計算はとても簡単ですね。10KB×1.5×αページ=20,000KB ですから、約1,300ページ、画像約1,300点という規模のサイトが作れることになります。画像を減らし、テキストの割合を多くすれば、ページ数はさらに増えますね。
 

20MBを埋めるのにかかる時間


このような時間の見積もりはできないのですが、私の場合には、画像1点=1ページにかかる時間は、経験的には平均1分です。20MBあれば、1,300ページできるので、いささか乱暴な計算をすると、延べ22時間ということになります。1日8時間程度使うと、わずか3日で1,300ページ規模のサイトはできてしまいます。よい表現ではありませんが、手抜きをすれば、もっと短時間での作成は可能でしょう。
 

20MBを支援するPopCorn


プロバイダで利用できる20MBという個人のディスクスペースは、PopCornを活用する上では、適度な容量です。もし、容量がオーバーした場合は、画像、ページをセレクトして構成すれば、それだけ密度の高い、質の高いページに高まる、という契機にもなります。量の制約がデメリットにはなりません。
 
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