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Web-F(4):ヒューマンリソース03

要約筆記3・質疑応答とフリー討論1

分類目次: Webフォーラム記録
(登録日: 2002/02/10 更新日: 2002/04/02)

質疑応答とフリー討論


前川/じゃ、そろそろよろしいでしょうか。
後半フリー討論です。
概念的な世界に自分がいるのを感じたのではないでしょうか。
ヒューマンリソースのデザインは自分の意思で変えるということでした。
先生から指摘があったが、人間の外部化した知性は理想とするところからはほど遠い。
アップルコンピューターがナレッジナビゲーターをめざすといった。
10年前にいったが、そうことばがなくなってしまった。
ウェブ自体が前から考えてあったメディアだったが、まだまだです。
アラン・ケイが言っていたようにはまだなってない。
皆さんの方から何か質問ありませんか。
大きな声でお願いします。
マイクもってきます。
フロア/話をきいてて是非お聞きしたいことがあります。
芸工大の別のセミナーで聞いた。
植物のコミュニケーションについて。
脳と似ているということで、脳はエコロジカルシステムとしてはどうなっているか。
脳の生態系はどうなっているか。
人間の生態系は壊れている。
病気になったりおかしくなったりすると思います。
先生の話では生理学的だったが、システムの病理学的な面。
ウェブに投影されたとき、最近の金融システムなど見ると、私は地域通貨に興味があるが、そこから見ると暴走している。
このままだと破綻する。
ウェブの病理についての、先生のお考えを聞かせてください。
端山/素晴らしい質問です。
今起こりつつあることです。
大脳の病理からいうと、生まれたときに既に100億の細胞分裂が終わっている。
新しい発見が最近ある。
大脳の生成とは考えなくていい。
大脳が発達するというのは神経が発達すること。
生まれたときには基本的な結合ができていて、刺激で学習して対応してくる。
自分で端から繋がっていく。
つながる状態はDNAが、人間の発生因子が約束しているものです。
刺激があったらそこに神経結合していく
情報がDNAにある。
生体で約束がある。
外界に対応する。
機械の発達もよく使われるところはよく発達するという約束です。
運転するためのソフトが記憶におかれる。
ハードとソフトの両方が発達するのがヒューマンゲノムがつとめている役割。
主体性が強い人ほどよく発達してると言う実験がある。ハツカネズミの実験。
小さな箱の中に10匹を一緒にいれてじゃまものを置いておく。
一方は明るくもなく暗くもなく、エサはいつも苦労しないでもらえる。
他方はいつも回ってないとエサがもらえない。闘争しないとエサがなくなってしまうこともある。
比べてみると神経の発達が全然違う。
いい状態はごちゃごちゃしたほう。
いつでも動き回っていて、問題解決しながら動いている。
こっちはすかすかで生まれたときのまま。
この違いは人間にもある。
ゲノムは発達したがっている。チャンスがあればと思っている。
何のチャンスも来ないのは、自己実現不全といわれるもの。不満な状態。
きれる若者が多いが、切れる原因の一番のはやりたいことをセンコウがやらせてくれない。親も。
自分のやりたいことは、はじからつぶされていく、
反抗的だとにらまれる。
大学に行くと学力が全然付いてない。
学費だしてさぼり、一生を棒に振る。
これが自己実現不全。
これが病理。大脳はくやしいから、これで切れる。
もう一つの切れ方がある。
成長プロセス、学習プロセスは右肩上がり。
なかなかあがらない。学習意欲はあがる。
繰り返し。これを学習曲線と言う。
あるときぽんと上がってまた、上がる。これが学習曲線。
成果がでない。
因数分解とか二次方程式とかわからなくて学習する。
数値になってないがたまっている。閾値(スレショールド)に到達すると1になる。
ある程度までたまるとぽんと上がる。
学習のメカニズムに働く。
意欲があってもだめ。苦しむ。
神経結合がすすむ。
神経結合は、最後の一発がつながらないとわからない。
最後が繋がると「わかった」となる。
この繰り返しが人生。
意欲があり、続いている限り、いつでも自己実現不全が改正される。
回復があり、これはまさに成長プロセスそのもの。
くりかえしによって回復しないとき、代償請求をおこなう。
先に生まれたお兄さん、親がこっちばっかりかわいがると、弟は同じことやって、ぼくばかりかわいがられない。弟をけとばして泣かせる。
回復請求してまた不全に終わる。
これが代償請求です。それが社会的に起こるのが、ニューヨークのテロ。社会的に起こったモノ。
アラブ世界の3000年の自己実現不全があらわれたもの。
繰り返し代償請求される。
世界の動きが読める。
分離が問題ではない。対応すべきことは別。
アメリカが戦争をすると問題解決にならない。
国連憲章では戦争を問題解決の方法として使うことをやめようと言っている。
なのにまだアメリカはやろうとしている。
彼らが行ったことで、世界の世論が変わり始めている。
彼らがやったおかげで世界の病理の解決の始まりがもたらされた。
メディアであらわれている。
ここに広告業界の人がいたら申し訳ないが、テレビで現れているのはひどい情報だ。
あれは情報でなく、だまし。
相手をくすぐって、笑った途端に買わせてしまうような。
ことばだけを商品の名前だけで覚えていればいい。
情報によって意思決定したのではない。
あれは正当な受け渡しが行われなかったのが長すぎた。
日本の場合は社会構造が、政治も雪印も、パワーでない権力がおべっかをつかって権力をつくっているという陰湿な閉鎖社会。
一つの社会に新しい人が参入するときおべっかをつかったりしないとだめ。
ようやく許してもらって参入できる。
独特な日本社会がとつぜん破壊的になる。
我慢我慢してきたから、独占したくなる。
いっぺんにひっくり返そうとする。
これが代償請求。いろんなところにある。
人の育成の大事なとき、3才のころ、子どもが順当に育つ環境を作りましょう。
大脳をもっとも効果的にする秘訣。いいでしょうか。
これが秘訣です。
フロア/ありがとうございます。
前川/ほかに?
フロア/ヒューマンリソースの3つの要素と能力をあらためてお聞かせください。
端山/急いで説明してごめんなさい。
プラクタイサーはわかりますね。
実行レベルにおいては機能が高い。
金型を作る人は、世界最高のレベルをもっている。
信頼できるレベルに到達に達している。
声をかければできる。
そればっかり。
大事なのはそれが非常に高いこと。
上の2つをカバーしてしまう。
コンセプターと言うのは、胚胎してくれる人。
問題の本質を受け止める人。
受精卵ができるときに、男性と女性から半分ずつもらう。
プロジェクションを両方からします。
そうすると受精卵ができる。生物は女性・雌から受け取られる。
人類の場合はできた受精卵を受け取る人がいればいい。
赤ちゃんになると自分で動ける。
その人なりの環境で十分育てればいい。
胎内では自分では活動できない。
生まれたときは自分でミルクを吸い出して飲むことができる。
自分で呼吸できる。光も受容できる。形象の特定ができるようになる。全部できるようになったときに生み出される。
社会に有効な状態になるまで育てて、社会に送り出してくれる人がコンセプター。
精子は半分の遺伝子情報。
自分の持っていた半分の遺伝子情報をここでコンセプトする。
概念はそうしてできるもの。
いいですか?コンセプトは「概念」と訳す。
英語って便利。
conceptは「妊娠した状態」ということもあります。
便利だと思いません?
「妊娠」というと生物のこと。
「妊娠」と「概念」、日本語では関係ないと思うが、受け取って外側に形を作るのがコンセプト。
コンセプトというと概念。
これをできる人は少ない。
知見がないとできない。
固有の体系をもっていないと対応できない。そのために0才から3才までたくさんの人に出会っていろんな話をきいて、思い出を作ってほしい。いろんな単語を聞いて育ってほしい。
3歳を超えると体系化が進み、抽象的な概念をもてるようになる。
その間にコンセプトを持てる環境を作る。
プロジェクターはいいですか?
フロア/ありがとうございました。

前川/ほかに?ご意見でもいいです。
今日は、こちらは教室形式ですね。いつもはロの字型なんですが。
端山/あれはよかった。
前川/こういう教室形式のおかげで先生の話に専念できたメリットはあった。
前回はお互い向かい合っていた。
端山/懐かしい連中がいますね。
前川/4年生ですね。
フロア/知性媒質って、理解してたつもりだったが何でしたっけ?
説明できないのはわかってないということで、理解不足だった。
端山/話を聞くとき、誰かに説明するという想定で対象に出会いましょう。
聞き落としがないし構造がわかる。
そうすると人生が楽になる。
知性媒質の役目、メモも大脳の外部機関。
離散型の情報。
概念の地図の上のマッピングのようになって上手だと一目でわかる。そう皆さんもやってみて。
大脳はそのようにできている。
空間を捉えるのもエリアがあってそれに対応してるのが知性媒質。
消化管に対応しているものもメディアと考えてください。
下水も胃袋の外部機関である。
同じように大脳の外部機関として知性媒質を考える。
占星術も実はそうだった。
これからどうなるか。
星がこうなったら、こうなってと、社会事象が流れてきて構造がみえてくる。
社会の流れを見て予想する。
図形化して対象を概念的にとらえる。
コンピューターの記憶装置がもっているのも同じ。
アドレスで空間化してコンテンツを作る。そのとき事象の外観がある。
いくつかの要素の向こう側にはまた別のたくさんの要素の世界がある。それをあらわしたもの。
ウェブコンテンツを作るのはそのようなこと。
一次元的なものでなくスクロールのように巻物をつくるようなもの。
奥深い階層構造がなかなかわからない。
長いふんどし状のようにリンクしている。
そういうものを考える人は、そういうコンテンツを作っちゃう。
単なる一次元のコンテンツを作ってしまいがち。
奥にあるモノを心してとらえる。
そういう形で捉えて考えるとわかりやすい構造になる。
大脳に向かって、外側の機能だけでなく大脳そのものに対応している。
かつては新聞とかが知性媒質だった。
送り出し側の主体性が強かった。
それがインターネットになって、自分で勝手にみることが出来るようになった。
知性媒質という言葉は私が作った。
辞書にはありません。
新しい言葉の辞書にもありません。
多分ない。あったらほめちゃう。
新しい概念をもったら、自分で構造的に体系化して名前をつけるとよく見える。
これは抽象化の最高の段階です。
新しい言葉、単語をどんどん作りましょう。
知縁社会という言葉も作った。「ち」は地面の地じゃなくて知識の知。
単語が多いのはなぜか?
ホモサピエンスが始まったころはこのくらい。
単語の数はこのくらい、少ない。
歴史に残してきたからこんなに増えた。
新しい単語をつくって人間の歴史を豊富にしましょう。
ここでもっと受けてもいいんだけど。(笑)
フロア/媒質ということばですが、以前先生の話を聞いたとき、ビッグバンで何もなかったわけではない。媒質はあったと聞いたが。
端山/難しい概念。3年くらいかかる。(笑)
媒質、わかりやすく言うと、水が波打つ。波紋。
波の媒質は水。
エネルギーがなければ平らな水面。
石をなげると運動のエネルギーが水の分子にわたされ重力の関係で波及する。
水は波に対して何の義理もないが、理由なく波になってくれる。
音にとっての空気、運動のエネルギーを空気に渡す。
声帯が動いて伝わっていく。
ここからエネルギーがいかないと単なる空気。
取り入れては出す。
音に対する義理なんかない。空気には。
運動のエネルギーをもたされると音になってくれるのが媒質。
宇宙に物質的な条件があると温度とか、今の物質に近づいてくる。
初期の物質の形態がある。
生物的なプロセスがあって人間になる。
一人の存在にとって宇宙は媒質。
理由があればその状態になってくれるものそれが、媒質の特質です。
それでビッグバンの物理学の大問題。
フロア/いまは何もいえない。
端山/そうですね、見た人がいないんだから。
学説はいろいろあるが、物質になる前の理由の状態の証拠がないから何も言えない。
媒質というのは存立を支援する。または破壊する。
破壊するすべてがそこにある。
いいでしょうか?
媒質を辞書でひくとメディアと出る。
媒質を借用して社会的事象にあてはめることも可能。

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