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ミッチーのほぼ日記

[07/03/31]さようなら鹿島鉄道

カテゴリ: [2007]ほぼ日トピックス 地域: 茨城県 束ね: その他
(登録日: 2007/03/31 更新日: 2024/02/22)


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記録日: 2007/03/30 石岡駅

鹿島鉄道鉾田線が3/31の営業を最後に廃線になるとのこと。そこで昨日3/30、茨城へ強行軍で鹿島鉄道の乗り納めに行ってきました。

石岡駅はご覧のとおり、最後を惜しむ人たちで賑わい、至るところに鉄道マニア、写真小僧がいました。石岡駅の鹿島鉄道ホームの実にレトロなこと。このたたずまい。この昭和の風景がまもなく消えてなくなるのかと思うと、残念でなりません。

「かしてつ」(鹿島鉄道の愛称)は正直なところ、私にはなじみがありません。しかしながら、廃線の危機的状況に置かれていたことは誰もが知っています。だからこそ、「かしてつ」の愛称で親しまれてきました。それ以前の経営主「関東鉄道」から経営主体が変わった時、「鹿島参宮鉄道」の「参宮」をはずし「鹿島鉄道」になったとのことです。

元々は鹿島参宮鉄道鉾田線でした。私が幼い頃、参宮鉄道は関東鉄道に統合化されたものの、長年の通称から「参宮線」と呼ばれて親しまれていました。私が懐かしさを感じるのはもちろん「参宮線」です。

「鹿島参宮鉄道」。この鉄道の名称に石岡の繁栄の歴史が刻まれています。当時、酒造などの産・ニで繁栄していた石岡の産業界が、その財力を背景に建設を進めたのが「鹿島参宮鉄道」でした。鹿島神宮まで鉄道を敷設し、鹿島神宮に参宮する、という当初の鹿島鉄道建設の野望だったわけです。この構想は予定ルートの半分までしか完成せず(現在の鉾田線)、鹿島参宮鉄道構想は中途半端なのものでした。

皮肉なことに1980年代に入り、鹿島は鹿島工業地帯による興隆を背景に国鉄鹿島線を水戸まで延伸する鹿島臨海鉄道の建設が行われ、鹿島臨海鉄道で鉾田〜鹿島神宮間が結ばれることとなりました。しかし、これは茨城の中心都市として発展した水戸と鹿島をつなぐものであって、石岡と連結させるものではありませんでした。時代が変わり、皮肉にも石岡と鹿島はやや離れたつながらない鉾田の駅(鉾田駅、新鉾田駅)をブリッジすることにより参宮ルートが完成することとなったわけです。
 

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