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信州松代シルクロードアーカイブ

松代蚕糸業関連人物 館 三郎

地域: 長野市(松代)
(登録日: 2016/01/31 更新日: 2018/02/27)


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記録日: 2016/10/10 伝承館

館 三郎 (1825〜1906) 松代藩士、医師 

養蚕・製糸の技術者。
安政六年(1859)幕府が江戸の弁慶橋に種痘館をつくると、種痘館に入館して種痘の方法を伝習し、免許状をうけ、1859年に松代に戻った。
藩より伊勢町の御使者屋敷を仮種痘所とする許可をもらい安政六年(1859)に種痘、小児科院を開業した。
また、養蚕・製糸にも関心が深く1871(明治4年)足踏み製糸器械を発明し、これまでの座繰り器での糸繰り作業で拘束されていた両手を解放した。
「糸繰り作業」に集中でき、糸質を高め、生産性を上げることに貢献した。
他にも養蚕・製糸の実務を通じて、「磨より器」、「生糸検査器」などの発明や改良をまとめ、明治7年に我が国で最初の本格的製糸技術書と評価の高い『実地新験生糸製方指南』を刊行した。
館の業績は富岡製糸場に見られる西欧の先端技術とは別な視点で安価な製糸器械や用具を開発して農村などに広めた。
 
(1件)
01 館 三郎 年譜

著書多数


館三郎の著書には次のようなものがある。
・実施新験生糸製法指南 1873年
・実施新験生糸製法指南 養蚕輯要補前編 1873年
・実施新験生糸製法指南 養蚕輯要補後編 1874年
・生糸検査法実際記事 1882年
・信濃国下高井群佐野村屏風堰沿革 1884年
・ 〃 下高井群沓野山内琵琶池並池沼貯水記事 1894年
 
(11件)
01 六工社木製繰糸器部分復元器 02 六工社工女繰糸錦絵より部分拡大 03 西条製糸場跡と案内掲示板 04 松代西條・六工社の海外出品生糸の授賞
05 和田英写真・筆書き富岡日記オリジナル 06 実地新験生糸製法指南 07 磨り器拡大 08 座繰器煮取り付けた磨より器
09 磨より器拡大 10 足踏み繰糸器 11 六工社繰糸器の陶器製の繰糸鍋

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