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Web-F(2):メディアデザイン02

要約筆記2・レクチャー2

(登録日: 2002/02/10 更新日: 2002/04/02)




情報メディアをどう考えるか。
いくつかの条件がある。
グローバル化している時代なので、標準に乗らないとすぐだめになる。
ウェブがこれだけ世の中に普及しているということは、世界標準とみてよい。
限りなくいろいろなものに変わっていくので、代替しつづけられるか。
デジタル化、デジタル統合が必然。
アナログメディアもまだまだ多いが、デジタル統合という方向に沿っていないといずれは陳腐化してしまう。
コンピュータは企業や学校で使われていて、自分ひとりでは使い道がない。
ほんとははあまりないんだよね。家庭、個人に来ないとだめなんです。



メディアが増えてきたので、いくつか方向性の整理がいると思う。
一つに統合していくことが必要。
操作手順が増えておぼえるのがたいへん。
何をどうするんだっけということ。オールインワン。クリック一発にする。
難しい仕組み、セッティングなど、難しいところは隠してしまう。
何をめざすのか、メディア自体はよりシンプルに、簡単になっていく。
何をめざすのと言うことになるが、一人一人豊かな生活ができればいいということ。
人と人との関係が開かれた豊かなコミュニティを作ること。



一般的な話としては、コンパクト化、モバイル化がある。
いろんなものが小さくなってきます。
コンピュータもデスクトップは大きい。CRTとか、もっと小さいものもあるが、LCDコンピュータ、サーバーマシンもLinuxをのせてある。
パソコンの本体を、家に置くには大きすぎて好ましくない。



放送に関してもデジタル化して、アナログは廃止される。
これからパソコンが放送と融合していくのは明らか。



ブロードバンドというより高速なネットワーク。家庭のコンピュータもそうなる。
家電製品がネットワーキングされる。
いずれそう進行していく。
ホームネットワークができてくると言われている。
今日は情報家電の話ではないので簡単に。
各家庭にホームサーバーができて、自分がやりたいことを表現できる。
社会的なサービスとも結びつく。
山形でもバーチャルシティーという試みがある。
家庭でいろんなことができる。ホームバンキングとか。
ビデオをみたり、ネットワーク環境を家庭にもちこむ。
そういうことを進めようとしている。
こういう方向になりつつある。




私の考えですが、どんなメディアが欲しいか?こんなことを考えています。
思うがままに際限なくというメディアを目指す。
一つは制作に関して、オートメーション化を図って、データの元を保存して、二次、三次のデータ加工がもとめられる。
ホームページはまとめた形で公開されている。
最後の最後の見せるところからしかサポートしないが、もっとその前の考えるプロセスからサポートできないと今までのと変わりがない。
もう一つ、大事なことは、だれでもどこでもいつでもできるということ。
手順は簡単に、マックとWindowsとかリナックスとかに依存しないもの。
日本語以外の言語にも対応する、マルチプラットホームが求められる。
ネットワーキングされて、お互いにやりとりする。



これまでのウェブに関するいろんな問題があるが、私が考えてやってきたのは、PopCornをきっかけに改善をはかっていきたいということ。皆さんといっしょにやりたい。



PopCornワーキンググループですが、メンバーは100人くらいいる。大学の先生、学生、企業、市民グループ、教育関係の方など。
山形県だけでなく、岐阜、茨城、静岡などにもいる。
第2の特徴としてオープンソースコミュニティという性格をもっている。
システムをみんなで開発しようと言う考え。



これまでのメディアはパソコンも結局、ベンダーがコンセプトを提案して、商品として売るということでメーカーがコンセプトを握っていた。
利用者が第一という発想がなかった。
そういう発想があったらパソコンはもっと使いやすくなってるはず。
現状ではこういうコンピュータしかない。
いかようにでも、変えることができる。
使いやすいように自分たちのメディアに変えることができる。
みんなでいっしょに考え、形にしていくことができる。
そしていろいろなコミュニティをつくっていく。
自分たちのメディアを自分たちに合うように作れる。
そういう社会を実現できるだろう。

話ばかりしてたので、別のウェブサイトを見たいと思う。
PopCornで作ったものです。
目次が出てきて、選ぶとそれぞれのページが開かれる。
これは普通のホームページ制作とどう違うか。
手作りでないということ。すべてのページがオートメーションで出てくる。
素材があればすぐページになる。
実際はPopCornを使うのがたいへん。



こんなのです。
いろいろなページがありまして、「やまがた地域観光データベース」。
99年から作っているもので、作った協議会はもう解散した。
山形村山地方の14市町のやまがた地域観光振興協議会。
98年から始まった。
今年の3月に発展的に解消しました。
今は、我々の方で引継ぎ、やまがた地域観光情報研究会とした。
ゼミの学生がやっている。

▼旅れぽ
http://mmdb.net/kanko/onsen/tabirepo/

緒方さんが「旅れぽ」をやっている。
これまでの観光情報提供は、観光地からの一方的なものでつまらなかった。
これは旅する人が見聞するもの。
生身の情報が欲しい。
旅人そのものの価値観があらわれた情報提供がほしいのに、そういうのが少なかった。
ほんとに知りたい情報を知りたいと始まった。

▼やまがた地域観光データベース:旅のモニター
http://www.y-kanko.gr.jp/cat/tabi-m.html

その前に観光データベースで旅のモニターという企画をやった。
旅のモニター、抽選でプレゼントという企画をやった。
協議会で当たった人は、5万円の旅ができる。
その代わりレポートを送ってと言った。
それが面白かった。
旅してもらった人から、レポートや写真を送ってもらった。
コメントもつけてもらってページにした。
PopCornを使ってページを作った。
素材だけもらえればページができるので、手間ではない。データさえもらえばすぐできる。
みつやでそばを食べた。
大江町に行って、最上川の眺めをみて堪能した。
上山の柿のカーテン。
そば打ち体験など。
そういうレポート。
いい旅しましたという、旅人そのものの情報。
詳しくは後で時間があるとき見てください。
みんな勝手なことを書いている。
結局は好き嫌いの世界。
興味ない人にはつまらないかもしれない。
とてもぼろくそにけなされた観光地もあった。
それはそれで面白い。それで観光地の評価がさがることはない。
これをもっと参加型にできないか?という学生の提案だった。

▼旅れぽ:東根温泉 桃の旅
http://www.mmdb.net/kanko/onsen/tabirepo/cat/hananoyu.html

いくつかある。ごらんください。
果樹のシーズン。
9月の果樹のシーズン。
東根でのレポート。
桃ですね。
思い出サイト作り。
アルバムをウェブに出そう。
ウェブに出していく。
旅で楽しむ。
自分のウェブサイトをネットに提供して、さらに楽しむ。
情報提供になる。楽しみが3度あるという提案です。
こういうふうにウェブサイトを活用すると、楽しみが広がってくる。
これが一つの提案です。
こういう道具に使ってもらいたい。
こんな感じで楽しくやっていきましょう。



学校の「総合的な学習の時間」というのがあります。
地域を学習したり、自然観察のとき、それに使ってほしい。
ツールが簡単だとすぐできる。
子供達は簡単なツールが無くても、ホームページビルダーを使ってもできる。
先日東根の高崎小学校の6年生の担任の先生が担当して、ホームページを作成した。
総合的な学習の時間にホームページ作りにチャレンジした。
子供達はすぐにやり方を覚えてどんどんやっていく。
夢中で作った。子供たちが自分たちで覚えたのでまわりはびっくり。
こどもたちの能力のすごさに驚いたという話を聞いた。



年齢の高い人は問題。60代70代など、定年退職された人たちの生きがい創造にかかわっていけるといいなと思う。
社会の中核で活躍された方達、お金もひまもたっぷりある人たちを活かしたい。
社会全体が豊かになる。
高齢者がコンピュータを使えるか?
やろうと思えばできるんですよ。というのが証明された。
この年齢層の方はコンピュータができないからこういう活動ができないかというと、そんなことはまったくない。
知恵もアイディアもある。そういう展開があるといい。



今年度いっぱいこのプロジェクトをやる予定。
今年の予定は、12月25日東根でPushCornワークショップをやる予定。
やっと開発はほぼ終わりというところまできている。
1月から3月まであるので、多くの人に使ってもらって、評価していただきたいと思っている。
さらによくしていきたい。



次の目標はメディアデザインの先の話ですが、いまは映像の時代と言われている。だれもビデオを使っている。
ビデオをパソコンに蓄積しておいて、そこからウェブサイトをつくる。
一年掛けてここに近づけられればいいと思う。
★NECカスタムテクニカさんに持ってきていただいた2つのコンピュータ。



1つは、Crusoeサーバ(小型の筐体に収まっている)。



1つは、LCDコンピュータ(キーボードレスでノートPC並みの大きさ、キーボードレス)。
自分が使うパソコンを隣に置き、サーバを完全にブラックボックスにする。
コンセプトとおりだと思う。
利用環境の方ももっとでっかいコンピュータが鎮座するより、手元で手軽に操作できるほうがいい。
アラン・ケイのダイナブックに近づいてきている。
仕掛けの話はいいですね。



映像を蓄積してどんどん使える。
アーカイブという保管機能があるといいと思う。
仕掛けはいろいろ考えられますが、技術的な話はパスします。



山形県で、地域ポータルサイトの話が進んでいる。
業者がきまったようで、これから始まる予定。
県民の皆さんから意見を吸い上げるシステムがある。
それがこれからの課題ですね。
県では連携サイトと言っています。今のホームページは、ばらばらに市とか町とか、企業とかが作ったり、学校や個人がめいめいでで勝手に立ち上げているが、システム的に実現すれば誰でも使える。
これから実現を目標にしていきたい。



技術的な話はしませんでしたが、動画をコンピュータで扱うためのモデルがいると言ってから、5,6年経っている。
ウェブに重ね合わせてみると、ビデオを見るのはたいへんだが、ビデオ静止画を抽出して頭出しできるといいんです。
サンプルをお見せします。

▼伊豆沼に鳥が来た
http://www.informatics.tuad.ac.jp/mmy/tohoku/izu9712/ja/

これは何年か前に作った仙台の近くの伊豆沼の映像です。
これは2秒間隔に取った映像を載せています。
ビデオから2秒間隔でとったものです。
これでだいたい何を撮っているか分かる。
どんどん眺めていって、みたいところがあったら、それを選ぶ。
とばします。鳥がいるあたりがいいかな。
2秒間隔で取っている。冗長な感じがすると思う。



ここを見たいといって選ぶと、ビデオと連動する。
最小限の手間で、つくることができる。
これがそのイメージ。
来年度やりたいと思う。
ストリーミングサーバーの方に入っているので、連動させる。
クリッピングしていくととんでもない数になる。
うまい収め方がある。
20というまとまりで数えると、10時間ビデオテープでやると3万6千点の画像ができる。
20ごとにまとめる。
一段階集約すると数が劇的に減ってくる。
36000みなくても、90で概略が見れる。
こんなことを考えています。
時間ぎりぎりになってしまいました。
どうもありがとうございました。
ご質問きいて、ブレイクにしたいと思います。

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