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eポートフォリオ入門 eポートフォリオは夢の実現01

ポートフォリオは大脳の外在化

出演者: 前川道博(東北芸術工科大学専任講師)
(登録日: 2004/10/03 更新日: 2005/01/06)

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端山貢明(東北芸術工科大学名誉教授)、前川道博(同専任講師)
そのポートフォリオという名前の着眼が非常に重要なヒントになっていますね。シート状になったものを集めて入れて持ち運ぶものですね。なんで人間の技術がここまで来たのかというと、大脳の情報処理の構造がそのようにできているからなのです。で、この「eポートフォリオ」。ブック型(ノートパソコン)を1枚持っていれば、何千ものポートフォリオがここに入っている。ということは、元々の大脳の状態に近くなってきたと言ってよくないでしょうか。

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端山 そのポートフォリオという名前の着眼ですね。これが非常に重要なヒントになっていますね。ポートフォリオってご存知のようにね、紙状、シート状になったものを集めて入れて持ち運ぶもの。「ポート」「フォリオ」ですね。運ぶものっていう意味で「紙入れ」ってことになっているわけですけれども、何でこういうものができたかっていうことから考えると、これが非常に面白いのですね。これこうやると話が長くなるけど、歴史が長いんだからしようがないので、ちょっと辿っていくと、一番最初、人間が記号を最初に書いたとこはどこかというと、土の、砂の上とか、木の切れ端に何かこう傷をつけたとか、一個の時、傷をつけて、二個のとき、もう一個傷をつけてとか、そういうとこから始まったわけですね。相手は砂だとか石だとか、でかい、持ち運びも不便な、そういうとこから始まったわけです。
 それで紙になったときに一番ありがたいことは、勝手に大きさを決めて、自分が使いやすい状態にして、それを集めて積み重ねますと10枚や20枚軽く積み重ねることができる。その上に乗っかった情報量はロゼッタストーンどころじゃないですね。こういう歴史を経てきたときに、ポートフォリオの「フォーリオ」。フォーリオというのはシート、もともと葉っぱという意味なんですね。1枚1枚に分かれているものがフォーリオです。これの価値がどれほど大きいかということがわかるじゃないですか。それが人間の技術が長い間かかって、ようやっとここまで来たものなんです。もう一回これを辿って考えてみると、なんで人間の技術がここまで辿ってきたのか。来たがったのかというと、情報の処理をする大脳の構造。大脳の情報処理の構造がそのようにできているからなのです。
 で、今、この「eポートフォリオ」。これを電子で、コンピュータの上でやりますね。と先からおっしゃっているように重さがない。かさばらない。ですから、このブック型(ノートパソコン)を1枚持っていれば、世界中どこへ行っても何千冊かの本に値する情報が、この中に何千ものポートフォリオがここに入っている。何万も入っているわけですね。そうするとこれは厚い本とか、厚いホントのポートフォリオを持っていなくてもいい状態。ということは、元々の大脳の状態に近くなってきたと言ってよくないでしょうか。
 やはり人間のテクノロジーというのは、一番必要なことを一番楽なようにするために。手で持っているのは重くていやなんですよね。ですから頭と同じことを、頭脳と同じことをするものをコンピュータについにやらせることができるようになった、ということが「eポートフォリオ」だということですね。

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