二ッ掛田植踊


江戸時代の終わり頃にはあったというが、流れについては不明である。昭和三十五・六年まで演じられていた。

 「田植踊唄」(口上)
  どうとあきの方から お田植が参って候
  千秋万ぜい まずもってお目で度うござる
  御芳家 ちょっと見渡せば 大きな おおともてかな
  前田千刈 裏田千刈 峯の小松も ほんしょう刈
  あれこれ合せて十四・五万刈もあるとおっしゃる
  一のみな口より 下のこやなぎの下まで
  苗本揃へて すっぽりしゃんと植えてくれまいかな
  そうとめ
               (昭和39年2月19日)

踊りと唄は、「さよつけ」「もみすり」「みぶき」「米搗」「早生刈」の種類がある。田植えから稲刈り、籾摺り、選別、米搗きまでを踊り唄うのである。

 
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