| ★バイロイト音楽祭2012「歌劇“さまよえるオランダ人”」
 2012年12月26日(水) 午後9:00〜午前0:00(180分)
 
 ワーグナーのオペラ『さまよえるオランダ人』が、NHK FMで間もなく放送されます。年末恒例となったバイロイト音楽祭のライブ録音放送。ここしばらくNHK FMでの放送をまともに聴いたことがありません。音楽だけ聴くのもよいのですが、やはり映像を伴って見たいというのが心情というものでしょう。バイロイト音楽祭がNHK BSで、しかもライブ中継までされるようになってもなお、FMで、つまり音のみでバイロイト音楽祭に触れる、というのは禁欲的ではないでしょうか。
 
 オペラの楽しみ方として、ここではネットを活用してどのようにオペラが楽しめるかを探ってみたいと思います。
 
 YouTubeでHollanderを探す
 まずチェックすべきものはYouTubeです。意外にオペラが露出しています。れっきとした上演の映像が正当な転載なのか違法な転載なのかは全くわかりません。それを峻別はできません。何か問題があればリンクなどは削除するなりの措置を講じることとして、チェックしてみます。
 
 YouTubeで"Hollander Wagner"と入れると「さまよえるオランダ人」の動画が続々出てきます。その中で目に付いたのが全曲版です。時間を見れば全曲収録かどうかがわかります。
 
 ★Der Fliegende Holländer - Prague Touring opera Company
 http://www.youtube.com/watch?v=Sqq9s9h4nhs
 
 こういう上演まで見ることができるのがYouTubeのよいところです。カメラ撮影も下手ですが、演奏の質も高いとはいいがたい。ただありがたいことに全曲が収録されています。舞台での上演もそれなりに頑張っています。全く初めての人にとってどんな曲かを通して聴くのにはよいのではないでしょうか。
 
 台本の対訳
 FM放送では字幕がありません。YouTubeでも字幕がありません。その点、ネットではオペラの日本語対訳が公開されています。
 
 Googleで「さまよえるオランダ人 対訳」と入れるとすぐ見つかります。
 
 ★オペラ対訳プロジェクト Der fliegende Holländer さまよえるオランダ人
 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/171.html
 
 対訳は実にありがたい。
 
 ネットでFM放送を聴く
 これもありがたいことにインターネットでNHKのラジオ放送を聴くことができます。「らじる★らじる」から「NHK FM」を選ぶと、ネットがFM放送に様変わりします。
 
 ★ らじる★らじる NHK
 http://www3.nhk.or.jp/netradio/player/index.html?fm
 
 「らじる」は放送とは非同期です。FMを聴きながら同時に聴くとずれまくって混乱します。らじるかFMかどちらかを選ぶといい。らじるは受信状態に影響されないのがとてもいい。
 
 『さまよえるオランダ人』の印象
 現在、よく上演されるワーグナーの10作品の中では最初の作品です。最初の3作品がロマン的オペラ『さまよえるオランダ人』『タンホイザー』『ローエングリン』。この中では一番ドイツオペラを強く感じさせる作品です。序曲の感じや全体の音楽の雰囲気など。特にウェーバーの『魔弾の射手』を彷彿とさせます。ワーグナーは独自なスタイルを全開させる前に、先人のオペラに学び、ウェーバーを学んだのではないかと思わせるところがあります。
 
 冒頭から1時間を過ぎた当たりに出てくる「ゼンタのバラード」が名曲です。これなども『魔弾の射手』の「アガーテの祈り」を彷彿とさせるものです。
 
 2012バイロイトの『オランダ人』
 まさに今FMで聴いているこの『オランダ人』がどんな上演だったかを知ることも、ネットである程度はできます。次の方のブログなどは参考になります。
 
 ★さまよえるクラヲタ人/ワーグナー 「さまよえるオランダ人」 バイロイト2012
 http://wanderer.way-nifty.com/poet/2012/07/post-ecb9.html
 祝祭的でいいですね。一度でいいからこの音楽祭には直に行ってみたい。
 
 おやおや、先ほど放送に出演されていた樋口裕一さんのブログを見つけました。
 
 ★バイロイト音楽祭「さまよえるオランダ人」は最高だった!
 http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-976b.html
 
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