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Karuizawa&Music2005/ミニコンサート2 2005/08/29

カテゴリ: コンサート 地域: 長野県
(登録日: 2005/09/04 更新日: 2024/04/02)


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記録日: 2005/08/29 軽井沢町

この日のコンサート


Karuizawa&Music 2005
2005/08/29(月) 19:00開演
軽井沢大賀ホール

<プログラム>ミニコンサート2
ルトスワフスキ/舞踏前奏曲
シューマン/幻想小曲集 op.73
ギャロン/レチタティーヴォとアレグロ
シューマン/3つのロマンス op.94
(演奏)
 クラリネット 横川晴児
 ファゴット  霧生吉秀
 ピアノ    坂野伊都子
 

軽井沢ゼミのついでに

(4件)
01 ピッキオビジターセンター 02 ムササビのライブ中継 03 軽井沢町役場訪問 04 ここで観光政策のヒアリング


この日コンサートに行ったのは「前川ゼミin軽井沢」の一環。軽井沢観光・観光情報の現地視察で、ピッキオビジターセンター、軽井沢町役場を訪問した後、軽井沢の新たな観光資源ともなる軽井沢大賀ホールでコンサートを楽しみました。

避暑地としてあまりにも有名な軽井沢は、アウトレットモールが軽井沢駅の南側に出来て以来、年間を通じて観光客(というより買い物客)が訪れるようになり、従来と状況が変わってきたといいます。大賀ホールは新たな観光資源となるのか興味あるところです。また、避暑のシーズン、数多くの避暑客がどの程度大賀ホールを訪れるのか、あるいは日帰りで首都圏方面から訪れるのかも興味あるところです。
 

Karuizawa & Musicの雑感


「Karuizawa&Music」は、パンフレットの解説によると、「Feel and Green」がコンセプト。サンレモ音楽祭などのように避暑地の持ち味を生かし、毎年、人々が訪れたくなるような、避暑地に相応しい音楽祭を目指しているとのこと。8/27〜9/4の期間に9回のコンサートが開かれる他、公開レッスンもあります。

プログラムを見て感じることは、通ウケしそうな曲目が並んでいること。総じてかなり地味です。気楽に毎晩、音楽を聴きにぶらっと訪れるコンサートというイメージになるのでしょう。もし軽井沢に別荘があったら…と想像してみると、これなら毎晩のんびり聴きに行ってみたいと思わせるだけの魅力を感じます。お馴染みの曲ばかり並んでいたら、それこそ興ざめ。コンセプトに貫かれ、客に媚びないよさ。軽井沢で別荘暮らし、という高貴な身分なら言うことないですが、どこかに数日宿を取って避暑を楽しむ、というつかの間の避暑にも合います。
 

本日のコンサート雑感

(2件)
01 軽井沢大賀ホール 02 コンサートが終わって静かな余韻


総じてとても好感度の高い内容でした。だいぶクラシックは聴いているつもりでも、この日の曲目は全て初めてです。シューマンが2曲もあるのにどちらも初めて。ギャロンという名前を聞くのも初めて。ルトスワフスキの曲も初めてですが、ルトスワフスキにしては割と聞きやすい作品でした。

コンサートの趣向が面白かった。演奏者の横川さん、霧生さんがおしゃべりをしながら、クラリネットとファゴットという楽器の魅力、特徴などを伝え、気楽に演奏も談話と共に楽しむという感じでした。演奏と話を含めて70分。途中休憩なし。この組み方もよかった。さらっと終わって、余韻が残ります。途中休憩を入れ、2時間と見ていたので、これは全く意外な展開。コンサートはいつもこのようにさらっと終わるといい、と思っているのですが、「こってり」系が多く、「さらっと」系は少ないものです。

この日最も印象的だったのは「ファゴット」という楽器の存在感。ファゴットはオーケストラで聴くことはあっても、独奏楽器として聴いたのはこの日が初めて。ボッ、ボッ、ボッ、ボッという低い音を連想するのは、早い話、オーケストラでは伴奏楽器の役割があるからで、その制約からそういう演奏を聴いていたに過ぎないことを知った次第。サクソフォンをさらに低音に響かせたような低い持続音が特徴で、その音色がみやびです。実にいい音。こんなに余韻のある、魅力的な楽器とは知りませんでした。選曲もよかった。ロマン主義的な曲が特によく合います。この日のシューマンはその点では絶品。楽器にうまくフィットしていて、ファゴットの魅力を引き出していました。
 
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