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水戸室内57回定期2004/06/27

カテゴリ: 水戸芸術館 地域: 茨城県
(登録日: 2004/06/28 更新日: 2024/04/02)


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記録日: 2004/06/27 水戸芸術館


この日のコンサート


水戸室内管弦楽団定期演奏会57th
2004/06/27(日) 14:00開演
水戸芸術館
指揮:準・メルクル

<プログラム>
ヴァーグナー/ジークフリート牧歌
ハイドン/交響曲第101番ニ長調「時計」
武満徹/雨ぞふる
シェーンベルク/浄夜 作品4(1943年版)

指揮の準・メルクル氏は私と同じ年の生まれ。コンサートで直接聞くのは初めてです。なぜかなかなか縁がありませんでした。
 

雑記帳


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記録日: 2004/06/27 水戸芸術館



●ジークフリート牧歌

この日のプログラムはかなり私の好みの世界。「ジークフリート牧歌」はお好みの一曲。ただ、ブーレーズ/ニューヨーク・フィルの小編成の演奏が気に入り、他の演奏に触れなくなって久しくなります。牧歌的な雰囲気を醸すスタイルの演奏が多い中、対位法的な構造的美観が強く押し出されたブーレーズは少し異色の方かもしれません。この曲は絶対音楽? そう思わせるような演奏です。
この日の演奏は、叙情的なこの曲の雰囲気に久しぶりに触れたという印象で、ある意味、新鮮でした。
水戸室内管弦楽団はいつもの常連メンバーながら、久保陽子さんが加わったのが新味。何年か前にNHK FMの「おしゃべりクラシック」にご出演だったので、名前はよく覚えています。
 



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記録日: 2004/06/27 水戸芸術館



●ハイドン/交響曲第101番「時計」

本当に久しくハイドンを聴いたことがありません。「時計」は20数年来聞いた記憶がありません。久々に聞く曲は逆に新鮮です。第1楽章の序奏が意外に長い。第2楽章のタッタッタッタッもホントに懐かしい。全体を通じて約30分はちょっと長い。退屈なわけではありませんが、私の体内時計と合わない? だいたい長いと感じること自体、ハイドンからすっかり離れてしまった証拠です。
 



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記録日: 2004/06/27 水戸芸術館



●武満徹/雨ぞふる

この曲を聴くのは初めてです。この日の4曲の中では最高の満足。よかった。あの響き。ドラとヴィブラフォンがステージに乗った時からかなり期待感が大きくなりました。自然音のように響く、武満の楽器音の響き合いは安らぎの音環境です。
武満の音楽に生で触れるのも久しぶり。毎年、松本のサイトウキネンフェスティバルで武満徹のプログラムがありますが、うまくそことスケジュールが合わず、松本では聴いたことがありません。前回、どこで聴いたのが最後か、ちょっと思い出せません。それぐらい久しぶりです。
打楽器を見て久しぶりに思い出したのは打楽器奏者の吉原すみれさん。「雨の樹」が非常に懐かしい。「雨ぞふる」もなかなかによかった。「雨」がテーマの同時期の作品のようです(1980年代前半)。管楽アンサンブルなので、「カトレーン」のような響きが随所にあらわれてきます。モチーフがコラージュされているような印象です。
 



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記録日: 2004/06/27 水戸芸術館



●シェーンベルク/浄夜

「浄夜」は最も好きな曲の一つです。1943年版というのはオーケストラ版でしょうか。この曲は弦楽六重奏で、私はオリジナルの方が好みです。オーケストラ版はちょっとブ厚い。標題は質素な方が合います。これももっぱらレコーディングの演奏で親しみ過ぎた嫌いがあります。ブーレーズ/アンサンブル・アンテルコンタンポラン。1995年の時のブーレーズ・フェスティバルでも聴きました。
この日の水戸の演奏もさすがによかった! 私の客席と同列の席で、水戸芸術館館長の吉田秀和さんがお聴きになっていました。終わったら立ち上がって拍手を送られていました。かなりよい演奏だったのでしょう。客席からなかなか拍手が鳴りやまず、団員が袖に下がった後、何度かカーテンコールで出てきました。
 
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