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第三回甲府市歴史公園市民見学会レポート(2006.09.17)


第三回 甲府市歴史公園 市民現場見学会


■日時:平成18年9月17日午後1時30分〜2時30分
■場所:現地
■主催:甲府市教育委員会

<この第三回見学会のリポートでは、第一回、第二回見学会で説明された内容については省略する。>

見学会の様子

1. 甲府駅周辺整備課長・茂手木様の挨拶

2. 甲府城の歴史について教育委員会・平塚主任他1名より甲府城の歴史と瓦についての説明

教育委員会ー平塚主任
 第三回見学会のメインテーマは瓦である。
 山手渡櫓門(やまのてわたりやぐらもん)では、本瓦葺き(ほんがわらぶき)という葺き方が行われている。現在皆さんの家で使われている瓦は同じ形の瓦がつながっている状態だと思うが、本瓦葺きでは平瓦(ひらがわら)と丸瓦(まるがわら)がセットになっている[平瓦を並べ、2枚の接している部分の上に丸瓦を重ねる]。皆さんの家の瓦葺きは桟瓦葺き(さんがわらぶき)と言い、18世紀の初頭・1724年に発明された。それまでの山梨県の建物は板葺きの屋根だと言われている。武田氏館跡の発掘調査でも、瓦の確認はほとんど出て来ていない。出てくるのは新しい桟瓦ばかりなので、信玄の時代も本瓦はなかっただろう。
 今回使われる瓦は実際に発掘調査で出て来たものをモチーフにしてオリジナルに忠実に作られている。
 ハート形に見える瓦も出土しているが、これは鬼瓦のように用いられていた瓦の部分である。

鯱瓦(しゃちがわら)についての説明(別の担当者)
 鯱瓦は山手渡櫓門の発掘調査では見つかっていないが、当時の絵図面・楽只堂年録(らくしどうねんろく)に鯱瓦の図が載っていたので制作した。身延山大学の柳本教授は鯱瓦について日本の中でも詳しく有名で方なので、甲府市がお願いして作って頂いた。形としては、顔は虎、尾・胴体は魚の形。当時は、火災等を防ぐ意味、それを象徴するお守りの意味で鯱瓦一対が設置されたと思う。現在若草の瓦会館で制作されているが、また仕上がったら屋根の上にのるので見てほしい。

3. 山手門建築担当係長・輿石様、土木担当係長・石川様の案内で現場見学

4. 現場での説明
 軒先の丸瓦、軒先の平瓦、平瓦の間に丸瓦をのせる本瓦葺きになると、実際の屋根を見ながら説明が行われた。
 甲府城築城当時は県内の若草の方から調達していたと思われるが、現在はこの品質の瓦を若草から調達することは無理なので、愛知県の三州で作ってもらっている。
 


第三回のメインテーマ「瓦」の写真

→画像表示 [ Lサイズ ] [ オリジナル ]
記録日: 2006/09/17 甲府城


配付資料

記録日: 2006/09/17 甲府城


見学会でデジ研が撮影した写真
(6件)
01 平瓦 02 丸瓦 03 軒先の丸瓦 04 発掘された瓦
05 発掘された瓦 06 発掘された瓦



国際建設株式会社・小林勉様が撮影された写真
(19件)
01 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-01 02 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-02 03 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-03 04 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-04
05 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-05 06 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-06 07 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-07 08 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-08
09 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-09 10 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-10 11 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-11 12 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-12
13 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-13 14 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-14 15 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-15 16 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-16
17 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-17 18 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-18 19 山手御門復元建築工事写真・第三回説明会分-19

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