[ 分類目次(ケーススタディ)へ戻る | ←← | →→ ] [ 分類目次(ケーススタディ) | 初期登録(1998/03) ]

フェーズ4:静止画へのタイトル付け

分類目次: ケーススタディ:「長野オリンピック追体験」
(初期登録: 1998/03/03 更新日: 2004/04/21)

clipファイルの修正


clipファイルは、フェーズ1で、ここまで、マクロタグfolderを使って自動生成したものを使ってきましたが、タイトルに連番が付くだけのものなので、静止画の内容に即したタイトルを300点の画像に付けていきます。これと並行して、不要なファイルの摘出もします。この作業には、表計算ソフトを使うと便利です。clipファイルはテキスト形式で、各行の要素はタブで区切るフォーマットになっているので、表計算ソフトで編集したデータをテキスト形式で保存すればOKです。私は、clipファイルの編集には、Excelを使っています。
 

表計算ソフトを使った編集



上のように、表計算ソフトでclipファイルのデータを編集していきます。不要な画像に対しては、タイトル欄に"−"を付けておきます。これで、次回ページ生成時、"−"の画像は「映像クリップ」対象外の扱いになります。この作業は、片側にNetscapeなどのブラウザ、もう片側に表計算ソフトを開いて進めていくと効率よく編集ができます。
 


タイトル付けの意味は?


ページ作成に手間をかけたくなければ、タイトルの付け直しは不要でしょう。映像クリップにタイトルを付けるのは、(1) 自分自身が内容の確認をするために、(2) 後から見たいページを探しだしやすくするためのタグのようなものとして、意味があります。個別のタイトルが付いていると、第三者が閲覧する場合にも役立つでしょう。インターネットに公開をする場合は、タイトル付けすることをお勧めします。
 

タイトルという付加価値


タイトル付けは、予想外の恩恵を自分自身に与えてくれます。ビデオを見るだけなら、意識することなく見過ごしてしまうものの多くを言葉として表現しなければならない、という不自由を抱え込むことになります。例えば、白馬ジャンプ会場の背後には五竜岳という美しい山が見えるのですが、「この山は何と言う山なのだろう」と、被写体の一つ一つについての理解が要求されてきます。こうしたものは、Web化を始めた時には、私は殆ど無知に等しい状態なわけですが、調べていくと、そうした疑問は、次第に「わかる」状態へと変わり、一通り、タイトル付けが終わったときには、理解が新たな知識として形成されることになります。Multimedia Mappingの面白さは、被写体と自分自身の関わり(=知識の形成)が生じるところにあるのではないかと思っています。これがあるから、Web制作自体が目的化することなく、自分の楽しみとして興味が持続できる理由ではないかと思います。
 

タイトル付けに要する時間


これは千差万別でしょう。わからないものは、とりあえず仮のタイトルを付けて済ませておけば、それほど時間はかかりません。映像クリップ数が300なら、30分もあれば十分ではないかと思います。今回、120分もかかったのは、山の名前が間違っていないか確信を持つまでに、山の本などで間違っていないかどうかを検証するといった調査のプロセスが生じているためです。一つ確認する事項があると、そのために時間が取られます。より洗練されたタイトルを付けることもできるかもしれませんが、この辺は私はあまりこだわらないようにしています。
 

データの定義

clipファイル

出来上がったサイトは?


フェーズ4に要した時間は120分間ほどです。地図やパンフレット類、観光ガイドなどを見て調べた結果、思いのほか時間がかかりました。Webでも調べてみたので、時間はさらにかかりました。
 
『長野オリンピック・プレイバック』フェーズ4
[ 分類目次(ケーススタディ)へ戻る | ←← | →→ ] [ 分類目次(ケーススタディ) | 初期登録(1998/03) ]
[ ホーム| ]
「PopCorn」リファレンスマニュアル
検索 表示 要約
ご意見・ご感想はこちらへ: 前川道博@mmdb.net