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どうなる沼の未来−環境省がラムサール指定予定
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(月別インデックス: 2002/11/16 更新日: 2004/01/29)
11月16日付の河北新報(宮城県を中心とする地方新聞)で,環境省が蕪栗沼をラムサール条約登録指定湿地にする方針であることが報じられました。このため蕪栗ぬまっこくらぶでは,対応を検討するために地元関係者と協議を始めました。
蕪栗沼の渡り鳥は,ほとんどが刈り取り後の水田で食事をしています。このため,渡り鳥の保護にあたっては,農業者への支援が欠かせないと考えています。今後国との協議が始まれば,地元農業者と協力して農業者支援の方法について,国に要望していく方針です。
蕪栗沼をきちんとしたかたちで未来に残すことができるのか,正念場です。
(解説)ラムサール条約登録指定湿地とは?
ラムサール条約(正式名:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に基づいて登録される湿地。指定には,定期的に二万羽以上の水鳥が飛来する(または種ごとに地域個体群の1%以上が定期的に飛来する)などの生物的条件等と,国が直接管理ができるという法的担保の条件がそろっている必要があります。
日本では,釧路湿原や伊豆沼・内沼など全国に13カ所の登録湿地があります(2002年12月現在)。いずれも鳥獣保護法に基づく「国設鳥獣保護区」に指定されており,国の直接管理が担保されています。
蕪栗沼は,水鳥の重要な渡来地として生物的条件は十分満たしています。しかし,現在も法的保護の枠組みは一切ないうえ,これまでにも保護区化に向けた地域の合意形成に二度三度と失敗しているため,ラムサール条約登録指定湿地に向けて,特に渡り鳥による農業被害を受けることがある農業者の理解と合意形成を得ることが最大の課題といえます。
『水鳥の保護保全と水田農業との共生』。蕪栗ぬまっこくらぶが掲げる最大のテーマを達成しない限り,地域の総意としてラムサール条約への登録は難しいといえるでしょう。そういう意味で,「正念場」なのは蕪栗ぬまっこくらぶ自身なのかもしれません。
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