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「最上川丸ごと体験ミュージアム」の特色

カテゴリ: 最上川丸ごと体験ミュージアム 地域: 山形
(登録日: 2005/07/23 更新日: 2017/07/18)

子どもによる子どものための子どもの教材開発


 従来、子ども向けの教材は大人(専門家や制作のプロ)が制作し子どもに提供するものであった。この教材は、子ども向けの情報発信システムを開発することにより、子どもの興味や目線で捉えたデジカメ画像、ビデオ、観測データなどのファクトデータを蓄積し、相互の情報交換に役立てる形で制作する教材である。
 子どもが自らの体験を記録し自ら発信することで、大人のデータからは得られない何らかの価値創造・価値発見の誘発が期待されるものとなる。加えて、子どもたちのコメントを添えたりすることにより、子どもたちの主体的な学習を支援することができる。
 

ファクトデータベースとしての教材開発


 川の様子、体験活動の様子、観測データなどはファクトデータであり、この提供者(体験に参加する子ども)が増えることにより、大量のデータ蓄積を行うことになる。それらを時系列座標、地図座標にマッピングすると、最上川をバーチャルに体験できる情報空間を形成できる。科学的に最上川を捉える学習の支援に役立つ。
 

デジタルアーカイブ編纂チームによる子どもの学習支援


 地図データ、歴史資料、昔の写真、過去の観測データなどは子どもの体験活動では補えないものであり、これらは最上川フォーラムの中にデジタルアーカイブ編纂チームを組織し専門家、関連機関などと協力して制作を進める。これらのアーカイブは、子どもたちの調べ学習、体験活動の事前・事後学習に役立つ教材となる。
 

子ども参加型による教材制作のモデルケース


 子どもによる子どものための子どもの教材開発事例は極めて例が少ない。本教材では情報発信システムを開発することにより、<子どもの体験活動=教材制作>を実施するものである。情報発信システムには汎用性があり、全国各地のさまざまな体験活動の支援に役立てることができる。開発したシステムを全国で利用してもらうことにより、<子どもの体験活動=教材制作>を情報化時代の文化に育てていく取り組みの普及啓発が期待される。
 
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